穴の空いたくつした

ポケモン擬人化企画用のブログ。

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小ネタ

夢でアニメっぽいポケモンバトルやってて、
相手がボコボコにされても立ち向かってくるのを見ながら
「こんな感じでアーストボコりたいなぁ」と思った。

朝起きてさすがに自分でも酷いと思った。
でもせっかく降りてきたネタなので使いたい。
なので短い小話を書きました。
細かい描写を削ればツイッターでも十分収まるレベルの長さなんですが
こっちに投げた方が関係者さんに見られる確率低いかなって……

あ、過去設定絡みます。ご注意ください。

(｀ﾒω´) ←ところでアーストの顔文字ってこんな感じだろうか。

戦場には似合わないあどけない少女の笑い声が響く。
その片手は返り血で濡れ、細身の剣に変わっている。
傍らには傷だらけの相棒が転がっていた。
すぐそこにいるのに、手を伸ばして庇うこともできない。
俺自身も相当怪我を負ったらしく、もう体に力が入らなかった。

「あはは、悔しい？相棒も守れないんだもんねぇ、弱いって可哀そうだね」

少女はなおも楽しそうな笑顔を崩さず、こちらの顔を覗き込む。
まだかろうじて動かせる首を起こし、精一杯睨み付けた。
ここまで暴虐の限りをつくして、逃げられるわけがない。
今は負けても生きてさえいれば、いくらでもチャンスはある……
だが次に降りかかる言葉がわずかな望みを打ち砕く。

「偉い人に告げ口されたら面倒だし、この子も完全に壊しちゃおうか」
「……！や、やめろ……！そいつには手を出すな！」

思わず出た声はひどく掠れていて、
少女にまで聞こえたのかすらわからない。
だがこちらにはお構いなく、無邪気に軽やかな足取りで相棒の前に立ち
剣になった腕を勢いよく振り上げ、

そこで目が覚めた。
あの日から何度も繰り返し見た悪夢だった。
忘れられるわけがない、だがいつまで引きずるつもりなのだろう。
顔をしかめると、額の傷跡が痛んだ。

これだけだと訳分からんので補足。
数年前、アーストと当時の相棒は同じ新派から奇襲を受ける。
派閥内の仲間割れ、それも故意に殺そうとしたことから
犯人はすぐに捕まって処罰を受けた。
幸いにも2人とも生き延びたけど
相棒は再起不能になり、アーストも復帰には時間がかかった。
(この犯人が今のチルダで、
処罰でまた一悶着あるんだけど省略)

事件前からもともと2人の仲は悪くなる一方で、
喧嘩が増えたり戦闘でも息が合わず危なっかしい場面がちらほらあったり。
そんな中での奇襲だったから上手く対処できず大騒ぎになったのもある。
この一件以来、アーストは他人を信じすぎずなるべく1人でいるようになった。
どれほど仲が良くても他人同士どうせ別れるんだから、って諦めと
1人でいれば誰かを巻き込んで傷つけることはないから、って
微妙な自己犠牲の精神。

たぶん今の相棒さんには昔のごたごたは言ってない。
話したらなおさら1人にしてくれないだろうなって。
でも相棒さんを傷つけまいとして自分が怪我して怒られるのは
割とよくある(と思う)。