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穴の空いたくつした

ポケモン擬人化企画用のブログ。

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突発的に未来妄想SS

バトン回答も進めたいんだけど、
格ゲーに疎いせいかキャラのイメージを掴めきれてないせいか
なかなか回答が埋まりません。

さて本題。
FK参加子の未来妄想をメモしてたらいつの間にかSSが書きあがってました。
ただでさえ長文書くのが苦手な上に勢いとノリで突っ走ったので、
読みにくいのはご容赦ください。
ミカルゲ双子のみでレント視点。ゲーム終了後の話。
かなりシリアスです。若干死ネタっぽいです。


この勝負を始めてから、もうどのぐらい経ったのだろう。
扇子を持ち直し、相手を睨みつけた。
向こうは両手に短刀を構え、余裕の表情を浮かべている。
お互いこれ以上持たないことは分かっていた。

つかの間の静寂の後、向こうはこちらに飛びかかってくる。
その振り上げられる片腕に意識を集中させ、はね飛ばすように扇ぐ。
魔術の作りあげた見えない手が短刀をはたき落とし、宙に舞い上げる。
相手の意識がそちらに逸れる。
その隙を逃さず、もう一方の手首をつかみあげた。

「……なぜ、加減した」
「何のことだ?」
「とぼけるな。気づかないとでも思ったか」

こちらに向かってくるあの一瞬、明らかに隙が大きすぎた。
普段の彼なら考え無しに突っ込んでくることはない。

「だってこうすればお前は絶対に仕留めに来るだろ。で、お前が勝って終わる」
「手加減しなければ負けるとでも?舐めた真似を」
「違うよ、殺されるのは嫌いだけどお前を殺すのはもっと嫌なんだ」

掴んだ腕から力を抜くのが分かった。
腕をひねり、短刀を彼の首に突きつける。

「僕の我儘だって分かってるけどさ、最後ぐらい兄らしいことさせてくれよな」

勝手な言い草だな、と呟くと自信に満ちた笑顔で返された。
その態度が昔から大嫌いだった。
掴んでいる手に魔力を集める。

「誰がお前の策略に乗るものか」

魔力は紫の波動となり、勢いよく突き飛ばす。
もう一方の短刀が地面に突き刺さり、
本体の方も叩きつけられる。
もっとも、僕自身の力が足りず大した勢いはつけられなかった。
もう動けないだろうが、おそらく致命傷にまでは至らないだろう。
……それも計算のうちだ。
咄嗟の策略で僕に勝てるなど思われたくはない。

それに、

「……同い年のくせに格好つけないでください、この馬鹿兄貴」

聞こえてないだろうと思いながら、彼に背を向けて歩き出した。

足を進めながら髪をほどいて、髪飾りをそっと地面に投げる。
彼の見えないところまで行こう。
この体が動けなくなる前に、何処までも遠くへ。
全て終わったんだ、もう誰も追ってくる人はいない。

僕をここまで追い詰めたことを苦しめばいい。
くだらないプライドを守って生きればいい。

***
結論から言えばリットしか生きてない。
アリッサはゲーム終了後に殺されるか自分から死ぬかどっちか。
レントは失踪、表向き行方不明扱い。

以下言い訳。
お互いにこの喧嘩はどっちかが死ぬまで終わらないだろうなって分かってて
リットは自分が死ぬように仕向けた。
でもレントは向こうの思い通りになるのは悔しかったし、リットが生きたがっているのを知ってた。
だからわざと殺すふりしてトドメを刺さずに逃げた。
レントの髪飾りはまだ補足画像描いてないんで分かりにくいんですが
飾り紐っぽいのを結んでます。
「最後ぐらい兄らしいことさせてくれよな」
「同い年のくせに格好つけないでください馬鹿兄貴」の
やりとりは一度やりたかったんだ。
普段は名前で呼び合ってて絶対に兄弟って扱いはしないから……
って名前呼ぶシーン入れりゃよかったな。
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